LOG IN

ゲンバビト

第三章 交わる力第四話 弾ける泡閉店後のアルケミストはまさに明け方の歓楽街のように静かだ僕はバイト終わりホールのテーブル席に座って一人放心するのがたまらなく好きで制服のボタンを外しながら従業員が自由に飲める味の薄いオレンジジュースを飲んでいた仕事帰りのキャサリンさんが楽屋から出てきた僕は不意に呼び止めてしまった「キャサリンさん」「お疲

ゲンバビト

第三章 交わる力第三話 蛾と蝶「キャサリンさん、おはようございます」「あ、功希君おはよう」「どうしたの?」「いえ、ビラ配り行ってきます」「大変ね、あの社長は人使い荒いから適当にサボりなよ」「それ、見つかったら今度こそ殺されます」「殺しはしないわよ、大袈裟ね」「そうですかね、あの・・・・行ってきます」「様子が変ね?なんかあった?」「何も

ゲンバビト

第三章 交わる力第二話 紙切れララバイモノには適正価格があるこのボロアパートもそうだ久米川駅まで徒歩十分以内新宿まで急行で三十分で行けるギリギリ東京都ゴミゴミしていない好条件とは言えないがそこそこの条件だろうこの辺の相場ならワンルーム 風呂トイレ付きで安くても五万円くらいか?しかしこのアパートは 三万円台で風呂トイレ付きあり得ない価格だ

ゲンバビト

第三章 交わる力第一話 テールランプの向かう先「ロックンロール」ベースの照井の叫び声と共に地面が揺れた人々の雄叫びは轟音と化しこのパワークロスは太陽までも落としてしまうのではないか?と思ってもおかしくないくらい一つの勢いになっていた「ブランキージェットシティ」の歴史的なフリーライブが開催される代々木公園近辺は異様な熱気に包まれソコを目

ゲンバビト

第二章 呵責最終話 ソレの正体すまなかった」「お前が戻ってきたなら別に良いよ」バンドの二人のメンバーは僕らと違って温厚な奴らでささすがリズム隊と言いたくなる程全体の空気を察知してコトを丸くおさめてくれる「で、トモヨシ、クスリはやめたのかよ?」「ああ、キッパリやめた」「じゃ、良いや、やめなきゃバンドやめろよな」アツシは核心をついた事を言